眼の前がぼやける。
なんだか視界が見えづらい。
メガネやコンタクトレンズがないと何も見えなくて、毎日の生活がとても不安だ。
万が一、地震がおきたときに矯正器具がないとどうしよう……？
視力が落ちることでなにかと増えるわずらわしさをなんとかしたい！
そんな気持ちでレーシックなどの視力矯正手術を受ける人も多くなりました。
手術による視力回復は、年々メジャーなものになってきています。
ただし、レーシックは、受けたいと思っている人全員が受けられるものでありません。
健康診断の結果で手術を受けることが出来ない人もいらっしゃいますし、
手術後におこるデメリットや費用などを天秤にかけて、手術を見送る人もいます。
そんな場合であっても、視力回復のためのひとつの手段として知っておきたいのが、「ICL（アイシーエル）」です。
視力回復方法「ICL」って？
ICLは、眼の中に入れるコンタクトレンズ。
「ICK手術」は、眼の中にコンタクトレンズをいれて、視力矯正の治療を行う手術です。
近視・遠視・乱視などの治療に効果があります。
ICLのことは、「眼内コンタクト」ともいわれています。
毎日の生活でコンタクトレンズを使用している人にとっては、
レンズを眼に入れるということは、レーシックで角膜を削ることに比べると、抵抗が少ないようです。
「ICL」のメリットとデメリット
もちろん、ICLにも、レーシックと同様に、メリットとデメリットはあります。
次にいくつか挙げています。
自分が納得する状態で受けるためにぜひ確認してみてください。
ICLのメリット
・レーシックを受けることが難しい強度近視の人や、角膜が薄い人も受けることができる
・角膜を削る必要がない
・レンズの取り外しができる
・わずらわしいメガネやコンタクトレンズからの解放
・レーシックと比較すると、視界がクリアに見える
・ドライアイの発症が少ない
・ICLを行うことができるのは認定医
ICLのデメリット
・レンズの価格が高く、手術にかかる費用が高額になる。
基本的には自由診療の扱いになるため、健康保険の適用はされない。
・検査後に、個人に合わせたレンズの発注を行うので、手術を受けるまでの時間が必要になる。
・手術後は感染症に気を付ける必要がある。
・手術後から数日間は、異物感や充血、かすみなどを感じることもある
（手術後の傷が治っていくため時間が経つと自然に解消されることがほとんど）
・原則として、21歳以上で屈折が安定している方を対象にしているため、年齢制限がある。
とくにメリットとしてとらえてもよい点は、レーシックでは対応できない人でも手術を検討できること。
また、眼内にレンズを入れ、そのレンズも入れ替えや取り外しが容易にできるため
角膜を削ることに抵抗がある人にとってもハードルが低いようです。
レーシックを受ける場合、メガネやコンタクトレンズなどの矯正器具を使う場合と
比較して検討することがおすすめです。
「ICL」はどうやって受けるの？
ICLを受けるにあたっては、検査が必要です。
いつも健康診断で受けているような、「視力検査」や「屈折検査」、「眼圧検査」などのものから、
専門的な検査を行うこともあります。
検査後の結果を見て、問題がないようなら手術を行う日程を決めていきます。
※病院によって、検査内容や方法は異なる可能性があります。
「ICL」の手術ステップ
・麻酔を点眼で行う（点眼麻酔）
・レンズを入れるために角膜を切開する（３ｍｍ）
・切り開いた角膜から、レンズを入れる
・そのまま自然にレンズが固定される
・手術後は、病院でしばらく様子を見る。また、医師の診断で、手術後の経緯を確認する
・術後も定期的な検査を行う
ICLの施術は、短時間で行うことができるため、日帰りの治療も可能です。
角膜にメスを入れる、と耳にすると不安に感じることもあるかもしれません。
しかし、これはレンズを入れるために行われるもの。
そのあと傷口を縫うといったことはなく、自然治癒での処理を行います。
また、麻酔も目薬で行うため、麻酔についての痛みはほぼありません。
視力矯正の方法として有名なレーシックは、
視力が極端に悪い人や、角膜が薄い人など、
手術を受けるための条件がそろわない人は諦めなければならないものでした。
このような人にとって、ICLは憧れのすっきりとした視界を手に入れるためには魔法のような治療かもしれません。
もちろん、メリットだけではなくデメリットもありますので、
きちんと情報を集めて判断されることをおすすめします。
ですが、「ICL」は視力の悩みを解決するための方法として、ぜひ加えておいていただきたい「眼のお悩み」解決方法の手段のひとつです。
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